原稿:アドバイザー向けコンプライアンス講座
Guidepoint Globalは基礎的研究の法律や倫理面で最高水準を目指しています。当社の理念を実現しお客様に価値をもたらすには、法律の厳守が欠かせません。コンプライアンス尊重の文化は社員一人一人だけでなく、アドバイザーである皆さんにも当てはまるものです。このため、Guidepointでは一人一人の責務を説明し、Guidepoint Globalとコンサルティングにふさわしい行動規範を明らかしようと、ウェブキャストを制作しました。このウェブキャストやご自分の責務についてご質問がある方は、compliance@guidepointglobal.com.まで電子メールをお送りください。

まず初めに、専門家としての水準を維持し、ご自分の経歴の正確を期すにはどうしたらよいでしょうか。ご自分の学歴や取得した資格を正確に伝えることが重要です。コンサルティングに先立って、あなたがお持ちの資格に目を通すことで、当社のクライアントはあなたのこれまでの経歴を知ることができます。資格を偽ったり、記述が不明朗なために、実際のコンサルティングが期待はずれに終わる事態は避けたいものです。あなたご自身の資格や専門家としての知識では手に負えない仕事を打診された場合に、当社にそのことをはっきり伝えてくださることが最も重要です。大切なのは、明確で効果的なコミュニケーションを図ることです。また、特に現在のお仕事について、あなたのプロフィールを絶えず更新して、正確を期すよう配慮してください。この点については、後で詳しく取り上げます。

次に、Guidepointのコンプライアンス制度の柱であり、顧客とのコンサルティングに伴う利害の対立を特定するのに役立つ当社規約についてお話しましょう。ネットワークに加入したり、顧客とコンサルティングを行うには、まず当社規約を読んで規約に同意することが必要です。当社規約はGuidepoint Globalのウェブサイトに掲載されているほか、当社からの電子メールには必ず規約へのリンクが張ってあります。規約の遵守を促すため、規約を守るために打ち切ったプロジェクトに費やした時間については、支払い請求が可能な制度を設けています。

規約の中でも特に重要と思われる部分を、これから取り上げていきます。ただし、これはあくまでも要約ですので、プロジェクト参加の前に規約に定められた責務をよく読んで、理解するようお願いします。

利害の対立の概念を把握することは、Guidepointの顧客との会話の際に言って良いことといけないことを理解する上で極めて重要です。利害の対立の意味は多岐にわたっており、証券取引や特定の顧客や業務との対立を指すこともあれば、あなたが現在または以前勤めていた企業に対する義務を指す場合もあります。このため、従業員マニュアルや倫理規範、全社的な方針や非開示契約を熟読して、Guidepoint Globalを通じてコンサルティング行為を行っても良いかどうかを確認してください。更に個別のコンサルティング要請を承諾することは、特定のテーマや特定の顧客とのコンサルティングが利害の対立に当たらないことを認めたことになります。一見利害の対立がないような場合でも、コンサルティングの最中に対立が生じる場合もあります。

コンサルティングの最中に対立が生じた場合は、直ちに顧客に対立の内容を説明して会話を打ち切ります。また、Guidepointの担当者にも対立の内容を伝えてください。

Guidepointは不注意による利害の対立違反を最小限に抑えるために、あなたが現在お勤めの会社にまつわるコンサルティングについて明確な規定を設けています。あなたが現在お勤めの会社がコンサルティングのテーマの場合、顧客へのコンサルティングに参加することはできません。コンサルティングの最中に、あなたが現在お勤めの会社に話題が「移った」場合にもこの禁止条項が当てはまります。また、企業の財務や会計部門に配属されていたことがある方は、雇用契約が切れてから4ヶ月間はその会社についてのコンサルティングが禁止されています。

利害の対立やお勤めしている会社に関する規定のほかに、「重大な非公開情報」もGuidepointにとって大きな課題です。「重大な非公開情報」とは、(1) 情報の所有者が合理的な手段で機密を守ろうとしている情報、(2) 通常、上場企業の株価に影響を及ぼして、大きな経済的価値を生み出すような情報、(3) 公知でないか一般の人たちが簡単にアクセスできない情報を指します。Guidepointの顧客に重大な非公開情報を開示することは絶対に認められません。Guidepoint Globalでのコンサルティングを通じて重大な非公開情報を知り得た場合に、その情報に基づいて行動することは禁じられています。これらの規則に反した場合、コンサルティングのネットワークから抹消され、民事や刑事責任に問われる可能性がありますのでご注意ください。

最後は機密保持についてです。Guidepointと当社の顧客は当社の業務について、プライバシーと機密を厳守しています。ですから、当社規約に同意すると、Guidepointの顧客の氏名、Guidepointの各種業務、顧客からの質問内容、顧客からの質問への返答を機密とすることに同意したことになります。これらの情報を第三者に開示した場合、当社の規約違反となります。

Guidepointのコンプライアンス方針と手順、当社規約についてご質問がある方は、遠慮なくご連絡ください。本日はお忙しい中、お時間を割いていただき、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
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